5.偽りの微笑みを

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5.偽りの微笑みを

 自分の幸せを他人で補おうとするのは、愚かなこと  そう教えてくれたこの人も  私も  お互いの何かを求め合うことで補い合った  最初は、快楽で  共有する情欲と恍惚、法悦の世界  それだけだった  それでも良かった  私の隣には誰かが居て、抱き締めてくれる腕がある  だって、そうでしょう?  それだけで微笑むことが、安堵することができるんだから  求めてやまなかったものが、ここにある  例え、それが仮初めで  偽りのの幸福であっても  私は微笑むことが出来たのだから、それでいいと思う
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