☆あたしと冬夢。

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「春美ちゃんってわかりやすいなぁ。 春美ちゃんと雪野君どういう関係よ? この際だから教えなさいよ」 岬はぐいぐいと肘であたしを突く。 わかりやすい性格で悪かったわね。 意外とミーハーなのね、岬ってば。 あたしは苦手だな。 こういう女子特有のノリは……。 「あたしと冬夢は幼なじみなだけで、それ以上でもそれ以下でもないの」 あたしは当たり障りない答えを言う。 マジでこういうの面倒臭い。 「そっかそっか~。 幼なじみか」 どうやら岬はなっとくした様子。 超明るい性格なのにサッパリとしてる。 ホント、いい子だわ。 「『冬夢なんか』で悪かったな」 いつの間にかあたし達の隣にいた冬夢はすねている。 「あれれ~。 いつからいたの?」 驚いた岬は目を大きく開いた。 「ずっといた。 二人がピーチクパーチク話してる間、ずーっと」 そういうと冬夢は背伸びした。 キーンコーンカーン…… 気まずい雰囲気の最中、タイミングよくチャイムがなる。 ナイスチャイム! 「休み時間短いね~」 「そうだね」 あたし達は冬夢にお構いなしに席についた。 冬夢も気にするでもなく、授業の用意をしていた。 あたし達って、凄~くマイペースだね。 うん、いいんだけどもさ。
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