☆あたしと冬夢。

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「うん。 冬夢と久々に会ったから何か驚いちゃったわ」 あたしは苦笑いする。 きっとママの中ではあたしと冬夢は『仲のいい幼なじみ』なんだろうな~。 「……男の子と女の子だもん。 いつまでもベタベタ出来ないものね」 ……ママはあたしの気持ちに気づいてたのか。 流石、あたしのママだ。 ママには隠し事出来ないわね。 「俺は、姉貴が冬夢兄ちゃん泣かすんじゃないかって冷や冷やしてるけど」 済ました顔で夏樹はいう。 夏樹よ、貴方にとって姉の存在って何なのよ……。 「さっきからひどいよね、夏樹」 あたしは恨めしそうな顔で夏樹を見る。 「冗談だって。 真に受けんなよ。 いってきます」 そう言って夏樹はさっさと学校へいった。 我が弟ながら、口が達者であっぱれである。
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