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ガチャ
あたしは大慌てで、靴を履き外へでた。
「遅い!」
……この声は!
「冬夢!」
昔と違い、背が高く声変わりして筋肉質な体型で切れ長の目にあまり手入れされてないコーヒー色の髪。
冬夢だ。
何となく昔の面影がある。
「おはよ。
早くガッコ行こう」
あれ?
何、この展開……。
「迎えにきてくれたの?」
あたしは冬夢に尋ねる。
「女の子一人じゃ危ないからね」
何この歯の浮くようなキザなセリフは。
いつからそんなキャラになったんだ……。
「ありがとう……」
取り合えずあたしはお礼を言う。
そして、足並み揃えてあたしと冬夢は学校へと向かった。
「しかし、こうやって一緒に行くの小学生の時以来だな~」
冬夢は呑気に言う。
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