結城海波・結

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 目覚めると、そこにはいつもよりホッとした顔の鎌田さんがいた。 「鎌田……さん」  小さく呟いた私に、 「終わったぞ」 と、いつもと変わらないぶっきらぼうな言葉が返ってきた。 「……うん」  私は自分の腕に繋がれた点滴と、病院らしき雰囲気、そして……物凄く長く眠っていたという自らの感覚で、何となく今の状況を悟っていた。
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