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「優君、単刀直入に言った方がいい?それとも回りくどい言い方がいい?」
「それとも単刀直入に回りくどく言ったほうがいい?」
この通り
お母さんとお姉ちゃんはよくふざける
やっぱり今回もふざけてるんだな
「じゃあ、単刀直入にお願いします……」
でも回りくどいのは嫌だ
おふざけでも話は聞こう
「じゃあ、単刀直入にね(^^)」
「優ちゃんには月影高校には行かないで、双葉女子高校に通ってもらいます」
月影高校とは
僕が通うはずのそれなりに頭の良い学校
一方、双葉女子高校は
源家の双子が通うはずの有名女子高
こんなことを頭の中で自分に解説していた
いや、解説している場合じゃない
「……」
「あら、思ったより驚かないわね?」
「優ちゃん、背低いし女顔だから自信満々なんだよ」
この二人いつもこんな話しをする
女子高というネタは初めてだけど
言わずもがな、この人達は頭がおかしい
家族だから僕も頭の構造が一緒なのかもしれない
いつかはこんな風になってしまうのかもしれない
「……」
空気が凍っているので説明したい
僕はこんなに二人をぼろくそに言うが
実際口にはしない
お姉ちゃんのこともお母さんのことも大好きだからだ
大好き大好き言ってるけど
僕は変な趣味はない
変態ではない
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