僕は優男

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ぴぴぴぴぴ…… 「すー……すー……」 ぴぴぴぴぴ…… 「すー……すー……」 時計のアラームが鳴り響く もう一分近く鳴っている 分かってはいるけど、ベッドから出るのは億劫だ 誰だって経験はあるはずだ 「んん……」 ガチャ 「優ちゃーん(^^)」 「……」 「あらら、お寝坊?」 眠い 昨日お姉ちゃんとお母さんとモノポリーをしていた それも何十回も 僕は敗率100%だった まだ休みの日ならいいのだけれど、ガッツリ平日だ ちなみにモノポリーとは 20世紀初頭にアメリカ合衆国で生まれたボードゲーム プレイヤーは双六のように盤上を周回しながら、他プレイヤーと盤上の不動産を取引することにより、同一グループを揃え、他のプレイヤーから高額なレンタル料(以下略 モノポリーとは英語で『独占』と言う意味がある 「……優ちゃん、学校だよ~?」 「……うん」 「眠いの?」 「……うん」 「じゃあ、目覚めのキスをしてあげよう(^^)」 「……ううん」 「……学校だよ」 「……うん」 ずる休みは出来ない 眠いけど早く支度をしよう 「お母さんおはよう……」 「おはよう~、朝ごはん出来てるわよ~(^^)」 「うん……いただきます」 お母さんの料理はどんな高級料理より美味しい と思う 目覚めにはとても丁度いい 「優君、三者面談なんだけど」 「……来れないなら来なくていいよ」 「そういうわけにはいかないわよ、多分行けるとは思うんだけど……もしかしたら、遅れるかもしれないのよ」 「……」 「だから、前もって先生に言っておいてくれないかな?」 「うん、分かった……」 今日のお母さんは真面目モードのようだ とても話しやすくて素敵だ
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