僕は女の子!?

「やっぱり美味しいですね(^^)」

「ご飯がすすみます(^^)」

「あらあら～ありがとう～(^^)」

何だか平和過ぎて涙が出そうだ

こちらの精神はとことん不安にまみれてるというのに

「……」

「優ちゃんどったの?何か元気無いけど」

「そう見えます?」

「うん(^^)」

「……」

お姉ちゃんの目と人を気遣う心は正常なようだ

「……後少しで女子高に毎日通うと思うとね」

「大丈夫よ優、私達がいるんだから(^^)」

「そうですよ、頑張りましょう(^^)」

「……うん」

そんな顔されたら

『うん』

としか答えられないよ

「優ちゃん、何か勘違いしてる?」

「……え?なんのことですか?」

「優ちゃん、ウチから学校に通うんじゃなくて……学校の寮から通うんだよ?」

「…………え?」

初耳だ

そんな話しは聞いていない

この人

いや、お母さんも言っていなかったから

この人達はまた急に変なことを言い出した

「え……そ、そんなの聞いてないよ?」

「だって、双葉遠いでしょ?」

「……」

「姫雛ちゃんと莉菜ちゃんから聞いてなかったのかしら?」

「……」

双子が寮を利用するのは知っていた

だからといって私も寮に入るとは思わない

それが普通だ

「……」

「あ……優、ごめん、優はもう寮に入るって決めてたと思って……」

「す、すみません、寮に入るのが当たり前だと思ってしまってて……」

どんどん空気が悪く

冷たくなっていく

私はどんどん怒りを覚えていった

「でも……寮なんて……嫌だよ」

それでもお母さんとお姉ちゃんが好きだから

寮には行きたくない

ちゃんと家に帰りたい