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「でもねぇ、ウチから双葉はかなり遠いから……」
「あんまりワガママ言っちゃダメだよ(^^)」
笑わないでくれ
貴女達には悪意がなくても
私のためにやったのであろうとも
私はちっとも嬉しくない
「……」
「ゆ、優、大丈夫よ、土日は帰れるらしいから……(^^;)」
「そ、そうですよ、その他にも学園祭とか体育祭とかでも会えますし……」
双子は私の気持ちに気づいてるみたいだ
それに比べお母さんとお姉ちゃん
悪意のある天然は傷つく
「…………」
「優君、食べないの?」
「優ちゃん、いらないなら貰っちゃうぞ~」
私のことは考えてくれてないようだ
一方的に二人を好きでいても
二人が私を好きかは分からない
いや
嫌いなようだ
だから
女子高という名前を使って、私を追い出すのだろう
望むところだ
「わかったよ……」
「え?」
「どったの?」
「寮に住めばいいんだよね?」
「まぁ、そうなるわね?」
「そだね(^^)」
「……でも、もう帰って来ないから」
僕は席を立ち二人に言い放った
「二人が嫌いになりそうだよ……」
こんなことを言ったのは生まれて初めてだ
二人もこんなことを言われたことはないだろう
「あ、ちょっと優!」
「優ちゃん!……お、お姉ちゃん……」
「う、うん……」
「行こう……」
双子は二階へと向かう優を追いかけた
「……あ、あれ?」
「優ちゃん怒ってたわね……」
ようやく事態を把握し始めた二人だったが
時すでに遅し
その言葉がふさわしかった
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