僕は女の子?

14/35
366人が本棚に入れています
本棚に追加
/1152ページ
「う……うぅ」 「……優?」 「……大丈夫ですか?」 「ぐすん……ご、ごめんなさい、うるさかったね……」 「いや、そういうわけじゃ……」 「優ちゃん……?」 心配してくれているようだ まぁ、友達が泣いていたらどんな場合でも 少しは心配するだろうが 「……ん?」 姫雛が私の携帯を覗いていた 「……お姉さんから?」 「う、うん……」 どうやら、二人は状況を理解してくれたようだ 「……ご、ごめんね……もう泣かないから……」 強がりで家出をした 大好きな母と姉に挨拶もせずに こんなの 自業自得だ 「……いいのよ、あんたは強くなるんでしょ?今泣いて、それを糧に強くなれるんなら、泣いてもいいのよ(^^)」 「……そうですよ、泣けるときに泣いて、頑張るべき時に頑張るんですよ(^^)」 脱帽した 私と同い年とは思えないくらい大人っぽい 少し悔しかった けれど、今はそれよりも安心感に包まれた 「……ぐすん」 「夕凪さん優しいし、あんたはそんな姉にベタ惚れだから」 「お母さんにもベタベタですよね(^^)」 莉菜は意地悪な口調で言った 確かに同い年の人にそんなことを言われたら そりゃ恥ずかしい 「涙溢れても変じゃないわよ(^^)」 そう 我慢出来ない涙は流すべきなんだ 双子には頭が上がらない いろんな意味で 「……ごめんね、起こしちゃって」 「いいわよ(^^)」 「大丈夫です(^^)」
/1152ページ

最初のコメントを投稿しよう!