僕は女の子?

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ガタ ガタ 階段を降りるのが億劫だ このあと確実に一二三さんと二三四さんにいじられる 「はぁ……」 「なにため息ついてるのよ?」 「……だって」 「……?」 ここらへんまで来て分かってない人は 説明しても軽くかわしてしまうような人だ 「……何でもないよ」 「……」 「……」 「まぁ、いいわよ」 この人は私に無関心なのだろうか? いや、そういえば同性愛者だった でも、幼なじみにそれは冷たいじゃないか 「……私のこと嫌い?」 「え……?」 「……」 「何でよ……」 「……」 ちなみに、双子とは一度離れている 昔はよく遊んだが 私がいじめられて、人間不信に陥って それからしばらく会ってない その空いてしまった溝を埋めてくれたのは お姉ちゃんだった 「……嫌いなら、ウチに泊めてないわよ」 「……」 「本当だってば(^^)」 「そ……そっか、ご、ごめんね」 相手からすればこういう話しは鬱陶しいものだと思う 控えよう 姫雛も莉菜も 源家の人間は私にとって恩人なんだから 今回のこともだが 源家にはよくお世話になっている だから恩人なのだ 「優、制服はあるんだよね?」 「うん、一式、夏服も冬服も……」 「私服もあるし、あとは……女の子セットだね(^^)」 「な……なにそれ」 女の子セット 姫雛が言うには リップクリームや櫛や軽い化粧道具 その他身だしなみを整えるのに必要なものだそうだ 女子高という場所だけでなく、女子には必須だそうだ
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