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ガラララ
「……お、おはようございます」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
姫雛と莉菜を含め
五人が私を無言でジーっと見ていた
何故姫雛と莉菜まで
「……え、えっと」
「おはようございます(^^)」
莉菜が天からの救いとも言わんばかりに助けてくれた
「お……おはよう」
「こっちにどうぞ(^^)」
一二三さん、二三四さん、おじさんはリビングのメインテーブルに座っている
莉菜が『こっち』と言ったのは
テレビを見る時に使われるだろう
サブのテーブル
このブルジョアめ
「し……失礼します」
「今日はワンピースですか、似合いますね(^^)」
「あ、ありがとう……」
「さてさて、明日の準備に必要なものをメモしとかないとね」
居間に入ってから
やっと姫雛の声を聞いた
さっきまで一緒にいたのに懐かしい気分だ
「優……君っていうんだよね?」
とうとう双子以外からの接触が始まった
この声は双子の姉
二三四さんだ
「ちょっとお姉ちゃん」
「いまから忙しいんです」
「ちょっとくらいいいでしょ、ね、優君?(^^)」
優君と呼んでくれる人がお母さん以外にいたなんて
ズキュンときてしまう
「は……はい////」
「あぁ、そういえば、あんたシスコンだったわね」
シスコン
ちょっといかがわしく聞こえる
私は姉が好きなだけだ
(世間ではそれをシスコンと言う)
「優君、本当に男の子なの?」
「……はい」
「……可愛いねぇ」
「あ……ありがとうございます////」
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