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「……お姉ちゃんとお母さんとケンカしちゃったんだっけ?」
「え?……あ、は、はい」
莉菜が言ったのだろう
「明日から学校なんだっけ?」
「はい……入学式です」
「そっかぁ……じゃあ、私のことは明日までお姉ちゃんだと思っていいからね(^^)」
夕凪姉とは違った感じのお姉ちゃん
とてつもなくズキュンときてしまう
ものすごく綺麗でいい香りがする
夕凪姉といい勝負だ
「優君、お姉ちゃん好きだったからね(^^)」
「あ……あり……がとうございます////」
「……」
「……」
「ちょ、ちょっと……シスコンを見る目で見ないでよ……」
仕方がない
私は自他共に認めるシスコンなのだから
「ほら、お姉ちゃん、私達忙しいんだから」
「はいはーい、優君、またね(^^)」
「は、はひっ!」
よくわからない噛み方をしてしまった
というか私の女神が離れていく
私は今気付いた
もし私が双葉で恋をした場合
端から見れば、百合というやつになってしまう
姫雛とキャラクターが被ってしまう
元々キャラクターの薄い私だが
まぁいいか
流れに身を任せる他にない
「さて、今日はほとんどあんたの買い物なんだからちゃんと聞きなさいよ?」
「はーい」
姫雛は姑のように
「……何か失礼なこと言われた気がするわね」
「……き、気のせいだよ」
姫雛は綺麗なお姉さまのように
私に命令するように今日の買い物リストのメモを取らせた
ついでに分かったことが
姫雛には読心術があるかもしれない
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