僕は女の子?

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1000円で軽いメイクをしてくれてやり方も教えてくれるサービスがあるようだ お化粧初心者には嬉しいサービスだろう しかし、私はさっさと用を済ませないといけない カランコロン 「いらっしゃいませー(^^)」 「……」 さぁ 店員に声をかけられないように気を付けなければ あれ? 私は何を買えばいいのだろう 「……」 「いらっしゃいませ、何を買いに来たのかな?」 買うものは分からない そして店員には声をかけられる 最悪のシチュエーションだ 「……え、えっと」 「?」 「メイクはじめてで……何を買えばいいのか……////」 「そっかそっか、なるほどね」 「……////」 「メイクの仕方は分かるのかな?」 「……い、いえ……」 「なるほど、メイクのやり方教えてあげるサービスしてるんだけど……どうかな?」 捕まった こうなると 私の力量では逃げられないだろう 「は……はい……お願いします」 お人好しは私かもしれない 「500円掛かっちゃうんだけどいいかな?」 「あれ?……1000円じゃないんですか?」 「それは中学生からの大人料金、子供料金は500円(^^)」 なんてことだ 男とばれず さらには小学生に間違われるなんて これをうらやましがる人はいるかもしれないが 私のような人間には酷でしかない 「わ……私高校生……」 「いいんだよ、恥ずかしがらなくて、女の子はいつでも可愛くなってたいものだから(^^)」 「いや……」 「小学生でも、メイクしていいんだから(^^)」 「……はい」 どうにでもなれだ
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