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「ほら、あんまり優をいじめてないで、行くわよ?」
「うん(^^)」
「……はぁ」
次の日に大事な用事があって億劫
しかし時間が早く過ぎてくように感じる
よくあること
明日がアルバイトの面接だ、という人によくあると思う
私自身アルバイトの経験が無いから分からないけれど
「まぁてぇぇぇ!!」
嫌な声が聞こえた
出来れば振り返りたくなかったが
人間は大きな音に反応して、そちらを見てしまう傾向がある
「はぁはぁはぁはぁ……」
「た……竹野……どうしたの?」
「人が車にひかれたってのに、よくも無視して帰ってくれたな……」
「……大丈夫だと思ったから」
「どこに、車にひかれて無事な奴がいるんだよ!」
「……」
ツッコミ待ちなのだろうか
双子と相談した結果
「竹野、あっちに綺麗なお姉さんが」
「え、マジ?」
逃げることにした
「はぁはぁ……」
「まさか、あんな手に引っ掛かるなんて……」
「さすが竹野君ですね……」
「これで帰れるね……」
「おい古河!」
「!!」
おいおい竹野
何故私達がいる道より先の道から現れたのだ
ここは一本道なんだけど……
「……なんで先回りしてるの」
「足ばやねん」
足早と言いたかったのだろうか
もしかして足早を関西弁と勘違いして
独自に関西弁と合体させたのだろうか
そもそも足早とは
早く歩くことを指す
走った私達に歩きで追い付けるわけがない
本当に君は何者なんだろう
「優……もう、話し聞いてやんなさいよ」
「私達皆帰れなくなっちゃいますよ……」
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