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「……竹野……ご用件は?」
「俺には女が必要だ」
「……」
いきなり変態発言
正直なところすごく気持ち悪い
「で、さっきのお姉さんを逃した俺には、今元気がない……なに引いてんだよ」
「だ……だって」
「男なら女が好きでも変じゃないだろ?もしかしてお前男が好きなのか?やっぱり俺に惚れてんのか……」
自意識過剰の人間はあまり好きじゃない
好きな人間の方が変だ
「そんなわけないでしょ……」
「んん……」
「竹野はスケベなんだよ」
「……ほら、大阪には食いっぱぐれ人形っているだろ?それと同じように、俺には女が必要なんだよ」
正しくは食い倒れ人形
食い倒れより食いっぱぐれのほうがいいかもしれないが……
要は特徴と言いたいのだろうが
大阪の食いっぱぐれ
間違えた
大阪の食い倒れ人形と
竹野の女好きは
何だかずれている
食い倒れ人形に失礼すぎる
「……竹野、用件は?」
「お前、女子高に行くんだろ?」
「……な、何でそう思うの?」
「独自の調査の結果だ……まぁさっきちょっと考えただけなんだけどな」
あっさり自白した
しかし
鳥の頭にしては鋭い
「だとして……それがどうかしたの?」
「女の子紹介してくれ!!」
薄々感付いてはいたけど
竹野らしすぎてガッカリだ
元々竹野に期待なんてしてないのだけれど
「女の子紹介してくれるならそこの双子達にもお願いしたい!」
「うわ……とばっちり」
「お姉ちゃん、あの人気持ち悪いよ~……」
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