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お風呂を上がり
体を拭いて
服を着て
木造の床を歩いて
リビングの扉が開いている
その前を通るその時
「あ、優君……もう寝るの?」
二三四さんだ
私の前にお風呂に入ったらしく
スパッツとタンクトップしか身に付けていない
さすがにブラはしているだろうけど
物凄く色っぽく見えてしまう
「は、はい……」
「ココア入れようかと思ったんだけど……いらないかな?」
「え?あ……い、いただきます!」
見た感じリビングには一二三さんとおじさんはいない
二三四さんと二人きりになるチャンスだ
「はい、どうぞ(^^)」
「ありがとうございます……////」
「……パジャマ、ピンクなんだね(^^)」
「……ほとんど白ですけど」
「似合ってるよ(^^)」
「ありがとうございます……」
「……(^^)」
「……」
二三四さんがジーッとこっちを見ている
嬉しいけどかなり恥ずかしい
「……な、なんでしょうか////」
思わず聞いてしまった
「あ……ごめんね、ちょっと見すぎちゃったかな」
「い、いえ…いいんですけど」
「ごめんね、双子って私に冷たいから妹って新鮮で……あ、弟かな」
妹……
弟……
既に二三四さんは私をそう見てくれているのか
家族と喧嘩して家出をした私に情けをかけてくれてるのか
「そうなんですか……」
「双子が生まれるとき、妹が出来るって言われて嬉しかったんだけど……やっぱり双子は双子で仲が良くてね……私はかやのそと」
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