私は女の子!

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だからなんだと言うのだ まったく状況に適していない むしろおじさん、言えないギャグなど言うな これこそ正しい使い方だ 座布団を一枚貰ってもいいくらいだ 「じゃ、行こっか~」 おや? 先導をきって歩いているのは私の愛しのオアシス二三四さん 何故だ? ガチャ 「あ、お、おはようございます……」 「おはよう(^^)」 「優、準備出来てるの?」 「う、うん、出来てる」 「やっぱり制服似合いますね……ぐふふ(^^)」 変な笑い方はお辞めいただきたい 「じゃあ、お姉ちゃんが送ってってくれるから、車に荷物積んで?」 「あ、そうなんですか……分かりました」 最後の最後まで二三四さんといられるなんてラッキーだ おっと忘れていた 「あの、おじさん」 「どうしたの優ちゃん……」 「ギャグはほどほどに……」 慰めたつもりなのに おじさんが床で寝込んでしまった 「よし」 「よし」 「よし」 全員が自分の荷物を抱えた 私じゃなくても家との別れはつらいようだ 双子さんが部屋を眺めている 「……名残惜しいの?」 「まぁね、あんたもそうだったでしょ?」 「……ちょっとね」 「でも、いつまでもうつむいてちゃダメですよね、行きましょう(^^)」 この田舎とも都会とも言えない私の故郷とはしばらくお別れだ また 来るからね
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