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「お、おはようございます」
「おはようございます(^^)」
「おはようございます(^^)」
「新入生さんですな(^^)」
男性教師だ
バレてないだろうか
「……」
「あのぅ、校長先生はどちらに?」
「校長は校長室にいるはずですよ(^^)」
まんまの回答だ
嬉しいやら悲しいやら
「ちなみに僕は教頭の材月良介ですよ(^^)」
材月良介(ざいがつりょうすけ)
変わった名字だ
初めて聞いた
とにかく、バレるのも嫌だし、さっさと校長室に行くことにした
コンコン
「失礼します」
ガチャ
校長室に入って見えたのは
校長専用のテーブルと
我々に背を向けた回転できる椅子だ
「あ……あの、ふ、古河優です」
「……お~葉子ちゃんの(^^)」
その言葉と共に椅子が回転してこっちを向いた
「!」
「!!」
「!!!」
私と双子に衝撃が走った
校長は校長と言えるほどの年齢の顔をしていない
というか背が小さすぎる
1m……はさすがに言い過ぎかもしれないが
1m20cmは無い
さながら大人っぽい幼稚園児だ
「おやぁ、ずいぶん可愛いね(^^)」
「え……あ……ありがとうございます」
貴女の方が色々な意味で可愛いです
なんなんだろう
私も背が小さくてコンプレックスなのだけれど
こんなに小さい大人を見るとどうでもよくなってしまう
「どうかしたの?」
「い……いえ」
「な、なんでも……」
「はい……」
校長は汚れの知らないような目でこっちを見てくる
なんて愛くるしいんだ
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