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「あ……双子さん」
「ん?なによ」
「どうかしました?」
「……多分大丈夫だろうけど、さっきの材月先生には気を付けたほうがいいよ」
万が一の時
……万が一があってはいけないのだけど
万が一の時のために教えておかなければ
「どうしてよ?」
「校長先生が言うには、あの人ロリコンらしいから……」
「……」
「……」
双子がリアルに引いている
何か実害があったわけではないのだけど
そんなこんなで寮に向かっていると、誰かに呼び止められた
「君たち、もしかして新入生?」
「……は、はい」
「おはよう(^^)」
腕に風紀委員と書かれたワッペンを付けている
風紀委員なんて実在するんだ……
「お、おはようございます」
「おはようございます」
「おはようございます(^^)」
「今から寮に行くのかな?」
「そうです、荷物が多いので、もう行っていいですか?」
「お、お姉ちゃん……失礼だよ」
姫雛がケンカ腰だ
どうしたのだろう
なんか気に入らないのだろうか
「そっか、私も手伝おうか?」
「結構です。」
「お姉ちゃん……」
「姫雛……どうしたの?」
「うーん、そっか……邪魔してごめんね」
「……」
「し、失礼します……」
「……失礼します……」
恐らくは先輩だろう
こんなことして先輩に呼び出しされたりしないだろうか……
「ねぇ、お姉ちゃん……どうしたの?」
「……分かんない」
「分かんないって……」
「分かんないけど、あの人生理的に無理なの」
「お姉ちゃんの好みの人だと思ったんだけど……」
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