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「ふぅ」
「私はOKよ~」
「私も(^^)」
「わ、私も」
二段ベッドが両端に一つずつ
私は風間さんのベッドの上のベッドに寝るようだ
やっぱり双子は片方のベッドを使うようだ
「体育館だっけ?」
「そうだね、早く行かないと」
「……うん」
「また不安なの?」
「そ……そりゃ」
何度だって不安だ
不安になる回数オリンピックに出れば優勝間違いない
自信ありだ
「こ、ここの生徒って多いの?」
「約600という説明を聞きましたね」
「え!?」
「最高よね~、女の子が600人もいるなんてね~」
「お姉ちゃんにとってパラダイスだよね(^^)」
「……も、もう嫌だ」
「まだ何もしてませんよ(^^;)」
双子は楽しそうに先陣をきって扉を開けた
ガチャ
「……あ、姫雛と莉菜と……」
バタン
私は笑顔で扉を閉めた
「……」
「えっと……」
「えっと……」
双子らしくぴったり合わせて言葉を発した
「……」
「あの……」
「あの……」
双子らしくぴったり合わせて言葉を発した
「……」
「外に……」
「外に……」
双子らしくぴったり(以下略
「……あ……あ……あ……あ……あ……」
「ゆ、優が壊れた!」
「優ちゃん!」
大事件発生だ
扉の外に
凪沙ちゃんが
岡本凪沙ちゃんが
私の初恋の人が扉を一枚挟んだその場所にいる
私達の部屋は廊下の一番奥だが、その先にトイレがある
変な場所だが
ここらへんにはそこしかトイレがない
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