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「そしたらミルクティーみたいな色で染めてあげて♪」
「了解!あ、冷蔵庫に飲み物あるから勝手に飲んで」
どうやら、瞳は顔がひろいらしくて、この美容室の店長、店員、皆と友達のようだ。
ずっとずっと、真っ黒だった長い髪。
お父さんが大好きだった、アタシの髪。
ゆっくりゆっくり、染め粉が髪に浸透していく。
まるで、アタシの人生を映し出してるみたい。
暗い過去、明るい今…。
もぅ、誰にも邪魔をさせない。
アタシはアタシでやっていくの。
道具扱いもされないの。
今は自由―。
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