第四章 久々の来店

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「サイコロじゃないか。こんなもの、何の足しにもならない」  トーマスはそういって、サイコロを、キャンディに投げつけました。そのサイコロがキャンディの体にあたりました。キャンディは反射的に避ける事は苦手らしいです。 「いったーい。何するのよ」  サイコロがあたったキャンディは、真っ赤な顔をして、頭から湯気を出して、トーマスに言いました。そして、自分の目の前に落ちたサイコロを拾って、トーマスに投げつけました。  トーマスは旨く避けたみたいです。でもキャンディは、悔しくて悔しくて、たまりませんでした。いつか、トーマスよりうんとお金持ちになって見返したい、キャンディは毎日のように、そう思っていました。
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