第壱章

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ガチャリと音を立てて鍵を閉める。一回、門の前で深呼吸した。 ◇◇◇ 家から少し遠いスーパーにまで足をのばした。理由は、またあの部屋にも家にも返りたくなかったから。 騒がしい町なかをあるくと、見慣れた姿があったような気がした。 「…秋?」 よれよれの灰色のパーカーをきてうずくまってる姿。
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