第壱章

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私がたちどまって、反対側の歩道をみていると、目の前に大きなバスがとまった。私は、その秋らしき人をあまり気にしないで家に歩き始めた。 「…だだいまぁ」 「おかえり、洗剤あった?」 「うん。はい、これ」 「ありがと、じゃ、はい。お金」 「いいよ、別に。」 お母さんが出してきた千円札をうけとらずにかいだんをあがった。  
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