第弐章

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すると、後ろから誰かに呼び止められた。中学生位の男の子だった。 「…ハンカチ、落ちましたよ」 「あ、ありがとう」 ピンクのハンカチをその子から受け取る。すると、頭を下げて足早に去っていった。 「…悠梨!!」 「…花弥!!なんで?学校は?」 私を追いかけてきた花弥に驚いて、私はハンカチを落とした。 ピンクのハンカチは水溜まりに落ちて黒く染まった。 「…学校なんかより、悠梨が心配だったから。あまり自分を責めないでよ…」  
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