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無事に解決したからいいけど…
昼休み前のメモといい、この人は…
入社一日目で服はドロドロ
帰りの電車はどうしょう~
こんな姿で電車に乗れないよ~
明日も…
「あ~あ~カッターシャツとズボンがドロドロだね~!ダクトの中はねぇ~」
と、俺を見て中西さんが言った。
「帰り道がいややなぁ~電車に乗らないと…」
俺は自分自身を見て溜息を…
中西さんは
「あ、作業衣が支給されるから!それに着替えれば!
それで帰れば
汚れてないし、大丈夫だよ」
と、なんか勝手に納得している!
俺は少し苛々と
あんたが鍵を間違えたんだろ~
確認していれば…
あんな大騒ぎしないで…
中西さんは事件をすっかり忘れているかのように
「ロッカー室を案内するから、早く!」と、エレベーターを呼んでいる。
「…」
ロッカー室を案内されて、作業衣に着替えた!
それから、続きの会社内の案内を…
淡々とこなして
何も無かったかの様に…
定時が訪れた!
「お疲れ様でした~お先に失礼します。」と、挨拶をしてロッカー室に!
汚れた服を紙袋に入れて会社を後にした。
とぼとぼと歩きながら、クリーニング屋の事を考えていた!
明日の通勤に間に合うかなぁ~
カッターシャツは買ったとしても…
ズボンは…
考えているうちに駅が…
ホームに立ち電車を待っている間も、頭の中は同じ事ばかりグルグルと!
ホームに電車が到着した!
電車に乗り込み、どこかに座ろうかなぁ~
と、その時
俺の腕を握る人が…
びっくりして振り返ると、中西さんが…
走って来たんだろう、息が上がっている!
電車を降りようと、俺の腕を引っ張る。
俺は何かあったのかと、指示に従った!
「まにあった~ねぇ、少し付き合ってよ!」
と中西さんは
「何かあったんですか?」
と、聞くと
「何もないけど、いいでしょう」
「すみません!今日はちょっと…」
と、中西さんの誘いを渋った。
「どうして?彼女と約束でも?」
「そんなんじゃありません!クリーニング屋を探さないと!明日の服が…」
中西さんは笑って
「理由はそれだけ?なら、大丈夫!
行こう~」
相変わらずの人だ~
何が大丈夫なんだろう~
駅が出て、スタスタ歩いて
「こっちだから、モタモタしない!」
と、俺を呼んでる。
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