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なんとか会社に到着
入社式まで少し時間がある
あ、コーヒーの自動販売機がある!
コーヒーは苦くて嫌いだから、と!
この甘いミルクセーキにしようかなぁ~
でも、抹茶オーレもいいなぁ~
「早くしてくれない!後がつかえてるんだけど」
と、後から声が…
慌てて、コーヒーを押してしまった!
なおかつ、ブラック
ショック大!
後を向くと、あの携帯電話を触りながら歩いていた女子が、仁王立ちしている!
なんか文句を言うと、百倍になって返されそうだ!
「あの~もしよかったら、コーヒーのブラック飲みませんか?間違って買ってしまって!」
と、言ってみた。
彼女は表情も変えず「しかたないね!飲んであげる。」
そう言って、手を延ばした。
俺はすかさず
「百円を…」
彼女はコーヒーを飲みながら
「え、お金を…」
俺は笑顔で
「もちろん!」
と、右手の掌を彼女に向けた。
彼女はその掌を無視するかの様に
「君が間違えて買ったんだろう~それを私は処理してあげてるんだよ!それを、お金なんて」
俺は
「間違えて買った訳があるんだから!後から威圧感をまる出しにするから…」
彼女は
「あ~私のせい?
君は新入社員?」
俺は
「はい!今日が入社式です。
それがどうかしましたか?」
彼女は悪魔の微笑みで
「そうなんだ~私と同じ部署じゃなければいいね!」
「おはようございます~
中西さん、書類ができたから机の上に置いときましたから」と、男性社員が声をかけてきた!
彼女は新入社員じゃなかったんだ!
名前は中西て名前か~
俺は新人!
彼女は先輩!
ちょっとやばいかも
中西は男性社員に向かって
「わかったよ~昨夜は遅くまでかかった?」
と、会話している。
今のうちにこの場所を離れよ~
彼女は話に夢中になってるから
コソコソと歩いていると…
後から声が…
「そこの新人~
入社式は二階の会議室だよ~
そっちじゃない!」と!
俺は軽く後を振り向いて、頭を下げた!
彼女は一言付け足した
「コーヒー代は倍にして返すね~」
て。
俺は苦笑いをしながら、その場を後にした!
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