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机に着いて、中西さんの顔を見ながら説明を聞いていると…
今朝の事が嘘のようだ
こうして近くて顔を見ると、けっこう可愛い顔なんだ
美人だよなぁ~
「聞いてる?なんかよそ事を考えてるみたい!しっかりしてよ、私の足を引っ張らないでよ」
と、キツイ目で睨んだ。
俺は
「はい、聞いています!大丈夫です。」
その言葉の後に中西さんは説明を再開した!
「そろそろお昼ね~なんか疲れたわ~」と中西さんは椅子に座ったまま、のびをした!
その時のしぐさと表情にドキとした。
中西さんは急に
「野村~ランチに行くか?」
と!
「は、はい!」
と、慌てて返事をした。中西さんに見とれていたから。
そんな俺を見て、中西さんは
「君はよく、ボーとしてるね~私の説明も全て理解してないでしょ~
ま、始めての経験だから
でも、短い時間内で君を見て解るんだからね~
大丈夫かなぁ~」
と、俺に同意を求めてきた!
俺は苦笑いで
「慣れれば大丈夫です。たぶん」
「たぶん?て何?
仕事だから、妥協は無いんだから!学生のバイトじゃないからね!しっかりしてよね。」
と、キツイ顔で
曖昧な性格の為に怒られるはめになった。
本当に怒ってない時の横顔は美人だよなぁ~
「行くよ!昼休みは短いんだから。
相変わらず、ボーとしてるけど!」
二人で近くの喫茶店でランチを
女性とランチなんて初体験、ドキドキ!
なんせ、高校時代は寝てたからなぁ~
そう考えると、よく卒業できたよなぁ~
卒業式の時に堀内はいたかなぁ~?
どうやったやろ~?
休んでたのかなぁ~
ダメだ!思い出せない。
「ご注文は…」
「Aランチ、アメリカンで!」
「あの~ご注文は?」
「…」
「君、君!」
「お~い~!」
「野村~!」
「何にするんだよ~?早く決めろ~」
その声で…
思わず
「卒業お願いします」
と!
中西さんと店員は理解できない。
もちろん、言った俺も意味が解らない。
少しの時間が流れた
「あ、あ、カツカレーで」
と、言い直した!
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