ワイパー

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そう、「ワイパー」 自動車という、移動手段に革命を起こしたであろう、その発明によって我々人類がどれだけの恩恵を受けたか分からない。 自動車の性能が向上するたびに、その移動速度は、どんどん上がり雨天時の視界確保が必要とされた。 車の歴史のどの時点でワイパーが開発されたかは知らないが、その姿はかなり以前から進化していない。 少なくとも半世紀、その姿を保ったままであろう。 思えば、車はこの半世紀で相当な進化を果たした。 スーパーカーと呼ばれる部類では、時速300キロを軽々と超える速度で巡行する事を可能とした。 ワイパーの恩恵は、自動車に止まらない。 電車や飛行機ですら同じ構造の物が使われている。 時代の進化に置いていかれたのか… はたまた発明当初から完成形の体をなしていた「ヴァイオリン」の様に不変の機能美なのか… そんな至高の存在とも呼べる「ワイパー様」がホームポジションに戻ることなく放置されているのだ! いいのであろうか? 数億円するヴァイオリンの名器「ストラディバリウス」の様な、彼の真価を知ってか知らずか… ヴァイオリンのケースにあたる、ホームポジションに戻さない行為を許して… もっとも、ヴァイオリンにもピンからキリまで色々あるが…
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