入学

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その後しばらく、窓際の席の素晴らしさについて語りあった。 学生において、これはホントに重要なテーマだと俺は思う。 数分がたち、すでにほとんどの生徒が教室に集まったころ、俺は気づいた。 「そういや、名前何て言うんだ?」 最初にするべきことを、俺たちはしていなかった。 こいつも、「あっ!」という顔をしているとこを見ると気づいてなかったようだ。 「いや~悪い悪い。忘れてたわ。 俺の名前は、ロキ・カイラス。ロキでいいぜ。お前はなんてんだ?」 「俺はシン。シン・ラングレムって名前だ」 「んじゃ、改めてよろしくなシン」 「こちらこそよろしく、ロキ」 挨拶を交わしあったところで、鐘が鳴り響いた。 ロキはじゃあなと言って自分の席へと戻る。 いやー、入学早々いい奴と知り合いになれたもんだ。やはりこの学園生活、幸先いいぞ。 なかなか素晴らしい日々を送れそうだっとウキウキしながら、俺は担任教師がやってくるのを待った。
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