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(そういえば、学園内まだちゃんと見てなかったんだっけ……)
なんせ無駄に広いからな。どこに何があるのか、まだサッパリわからん。
っということで、部屋から出て学園内を散策することにした。
再びエレベーターを使って1階まで降りる。
ちなみにこのエレベーターは、雷晶石という電気を発する石によって稼動している。
なんでも、きちんと魔力を石に供給し続ければ、半永久的に動くとか。
この雷晶石というのは生徒手帳にも使用されており、電話やメールを使えるらしい。
ずいぶん便利な世の中になったもんだ。
どうにもジジ臭いことを思いながら、エレベーターを降りて寮から出る。
さて、どこに行こうか。
「……どこでもいいか」
どうせ適当にぶらつくだけだ。行き先なんて決めたところで、あまり変わらないだろう。
とりあえず寮を出たところから右側へ行ってみよう。
天気は快晴。このまま夕食の買い出しの時間まで学園をうろつくのも悪くない。
少し爽やかな気分になるような陽気の中、俺は午後の学園へと足を踏み入れた。
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