‐chapter1‐未来を担う魔導師

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まだ日差しが上らない普通の朝。 でも、この日はマラドーラにとっては記念の日である。 そう…マラドーラを担う魔導師達の始業式が行われる日だからである。 物語は女性の第一声から始まりを告げる。 「ロキ~!何時まで寝てるの?早く起きなさい!」 家自体は然程大きい建物では無いが頑丈で出来ている為、一階から大声で叫んだところで二階まで声が届くはずも無い 「ん~、むにゅむにゅ」 ロキは微かに聞こえた声で、寝返りを打つ。 女性は音を立てながら上ってきて、部屋の前まで来ると勢いよく扉を開ける。 【ドタドタ!…バタン!!】 「ロキ!起きなさい~!!」 耳元で叫ぶ 「アギャア~!?」 ロキは変な叫び声と共に起き上がる。 「たくっ…やっと起きたわね」 「ん~、うん」 女性の名はエミリィ・ハートフィリス。 年齢は24歳。 容姿は茶髪に赤い瞳、そして白いワンピース。 訳ありで、ロキと二人暮らしをしている。 「早く支度しないよ~」 エミリィはそのまま一階に下りていく 「は~い」 そして、この物語の主人公の名がロキ・シェリル。 容姿は短い銀髪と緑色の瞳にマディア魔法学院初等科の制服を着ている。 先日…誕生日を向かえたばかりで、この日魔導師としての第一歩を踏み出す。 ロキが5歳の頃に、ある事件で親を亡くした。 路頭に迷っている所にエミリィがロキを見つけ、今に当たる。
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