0人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
■ ■ ■
「うわあ、ワザトでしょワザト!」
「違うしっ!」
あの人と、ぶつかってしまった。
……それだけでね。
なんだか、ドキドキします。
「……で」
「?」
「したの?ちゅー」
「はあ?ぶつかっただけでぇ?あれね。狙わないと出来ないんだよー?」
「え。狙った系ですか。リカ……意外と積極的なんだね」
「ちっがーう!」
赤面しながらも隣の席を見た。
……友達に囲まれて楽しそう。
ドンッ。
『あ、ごめん』
目を見て言ってくれた彼の言葉。
痛いなあ、なんて思っていたけれど。
これだったら許せました。
最初のコメントを投稿しよう!