赤朽葉

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もしもの約束 君に触れたら 風に流れ消えていくよ 彩られていく あの夕日に 知らずの内に足を止めた 紅に染まる枯葉たちが 舞い上がる 秋の月 君の色に染まった 木々がどうも枯れたようで 一つ一つ忘れていく 舞い落ちる赤朽葉 思い出のあの日 君に会えたら 愛に埋もれ熔けていくよ 僕に突き刺さる無垢な笑顔 痛い程心を駆け巡る 全て浚(さら)う談笑の風 吹き抜ける 君の全て分かっていた 筈(はず)がどうも違うようで曝(さら)す僕の夢がほら 消えていく地平線 「然(さ)らば。二度と違(たが)わぬよう」 伝う意味は 遥か重く 然(さ)れど戻る事も出来ず 舞い落ちる赤朽葉 二人離れ 流れていく 頬に涙 そっと伝う 君の色に染まった 僕がどうも朽ちたようで 一つ一つ失くしていく 舞い堕ちる赤朽葉
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