愛の理

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見るもの全て分かっているのなら、 僕らは何を思うだろうか。 脆くはあらず強くある世界なら、 争いは何故 起こるのだろうか。 夢追う事を禁ずるのなら、 僕らは何を求めるだろうか。 涙枯れ果て痛く笑う世界なら 本当の愛はあるのだろうか? 人は愛があるから生きていける そう信じている 光舞う丘で交わした誓いは 今もまだここにあるのだから 間違う事を恐れるのなら、 僕らは心を持てるだろうか。 藻掻き苦しむ事が醜いなら、 何が美しいと言えるのだろう。 足掻き喚いて掴んだ栄光は、 どんな美酒より甘美なのだろう。 縛り自由を奪う事が愛なら 僕らは人を愛せるだろうか? 人は愛があるから生きていける そう信じている 光降る丘で交わした指は 永遠だと知っているから 人を抱き「好きだ」と囁く事が罪なら 僕らは人を愛せやしない 出逢えた事が 僕らの奇跡 過ちも苦しみも引き連れて生きればいい
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