学園へ

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ディアナ 『それじゃ、今度教えてよ。アドバイスだけでもさ』 アポロ 「あー…気が向いたらな。 っと、これでラストか」 そういって最後の一体を切り倒し、カグツチを左右に振る。溶けた鉄が残らないようにだ。 アポロ 「さて、始末するか」 目の前にあるのは、およそ二百のリザードマンの死体。このまま放置っていうのもね… アポロ 「〈ヘブンズ・フレイム〉」 陽属性、ヘブンズ・フレイム。白い炎で灰になるまで焼き尽くすという魔法で、アポロは毎回この魔法で殺した相手を焼いて天に帰す。 私が依頼で何か倒しても、最後は絶対に出て来てこの魔法で焼くのを見るに、アポロなりの手向けなのかなと思っている。 前に、「何で最後は焼くの?」と訊いて見たら、「命を賭けて戦った戦士への、せめてもの礼儀だ」と言っていたから、多分間違いない。 その割には始末とか言ってるけど。 リザードマンが燃え尽きたのを見て、私とアポロが入れ替わる。 ディアナ 「帰ろっか、アポロ」 アポロ 『ああ。』 ディアナ 「〈ゲート〉」 月属性、ゲートをギルド前に開いてそこを通り、ギルドへ帰った。
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