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入り口の扉を開けると、酒の匂いと騒ぎ声が飛び込んでくる。
この匂いと騒がしさには、一年は慣れることが出来なかったなぁと思い出しながら、受付のレナさんの所に向かう。
ディアナ
「レナさん、リザードマンの依頼終わったよ?」
レナ
「ディアナちゃんおかえりー!報酬はいつも通りカードに入れておくからね?」
いつも明るいレナさんとは、来たばっかりの頃に良く遊んで貰ったりしたお姉さんみたいな存在。
ディアナ
「ありがと。ちょっと疲れたから、自分の部屋に行くね?」
主にアポロの動きが原因でだけど。
私がそう言って自室に行こうとすると、レナさんに呼び止められた。
レナ
「そういえば、ギルドマスターが帰って来たら来るように言ってたよ。何かしたの?」
お義母さんが呼び出すような事?
ディアナ
「してないけど…とりあえず、行ってみる。ありがとね、レナさん」
レナ
「どういたしまして~」
まぁ、私の部屋はマスター室の隣だから大して変わらないからさっさと済ませて休も…
そう考えながら、三階へ向かう。
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