プロローグ

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ばっしゃん 大きな音を立てて海面に投げ出された身体。海水を吸い込んだ服が、どんどんその身体を海底に引っ張って行く。口や鼻からは空気が泡となって出ていった。 ―――私…、死ぬのかな。 息を止めるのに疲れた少女は、目を閉じた。 ごぽりっ…ごぼ…っ 自ら口を大きく開けて残っていた空気を全て吐き出し、少女は深い海の底に沈んで行った。
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