ロバート・ミュラー
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やはり呑気な母を尻目にロバートは考えていた。 タンゴーサの核投下を皮切りに始まった核戦争。 本来、核の抑止力となるはずの核が解き放たれ、続けられる破壊の連鎖に満ちた世界。 それはまさしく混沌と呼ぶに相応しいものだ。 現在のところカストリアは戦争不参加を貫いているが、いつ戦争を始めてもおかしくない状況だ。 どうすれば平和への道を切り開けるのだろうか。 ロバートには思い当たることがあった。
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