【一】秘密の片想い

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私はプイッと伸に背を向け、玲子の腕に手を回す。 「あれあれ、いーのかな?私なら別にいいよ。気にしないで凌賀とデートすれば?」 玲子が私を見て、ニヤッと笑った。 「いいの。ていうか、玲子も勘違いしてる。私と伸は…」 「はいはい、先輩後輩ね。星良、自分の気持ちに気付いてないだけじゃないの?」 「…んな訳…ないよ」 気付いてるよ。 私の気持ち… 先生への想いで… 私の心臓は、破裂しそうだから。 どうしよう… 伸との事、先生に誤解されたかな。
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