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自分にそう言い聞かせながら、俺は部員達に指導する。
彼女の視線を感じ、ふと見上げた窓。
天川と、重なった視線。
二十七才の教師が、十七歳の生徒の視線にドキッとするなんて…。
部活が終わり、凌賀と天川が仲良く談笑していた。
俺は二人に近付く。雪のちらつくほどの寒い気温。天川の吐息が白く染まり、雪と混ざり合う。
「仲良くしろよ」
心にもない言葉。
けど、二人が仲良くしてくれていたら、俺の諦めもつく。
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