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「あっ、もう一人いたな。一人だけ年上。でも、まさかな。年上過ぎるよな。まさかな…」
私はギクッとして、首を竦める。
「まさか…月野。なんちゃって、絶対ありえねーよな」
「月野ぉ…。まさか、月野先生だなんて、伸何言ってんの。バカじゃないの」
慌てて否定したけど、図星だっただけに、動揺している。
「…だよな。あんなオッサン、好きなわけねーよな。けど、月野はイケメンだし、意外と女子に人気あるんだよな」
「やだな。馬鹿なこと言わないでよ。ほら、帰るよ」
私は空になったアイスのカップをゴミ箱にほおり込み、動揺を隠す為に伸の手を引っ張った。
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