【一】秘密の片想い

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【星良Side】 「うわぁ~雪だよ。見て見て星良!」 「まじ?珍しくない?雪なんて滅多に降らないもんね」 私は親友玲子の声で、窓の外に視線を向けた。十二月に入り、一気に寒さが増し、今日は窓の外に真っ白い雪がチラチラと降っている。 「しかし、よくやるわ。この雪の中、サッカー部、サッカーしてるよ」 「そりゃするでしょう。部活なんだから」 私は雪の舞うグランドに視線を向けた。 勿論… 私の視線の先にいるのは… ピッチの中を走り回っているサッカー部員ではなく…
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