【一】秘密の片想い

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センセイ… 月野先生、歴史の先生なんだけど、サッカー部の顧問なんだ。 文化系クラブの私は、放課後毎日残ってはサッカー部の練習を窓から眺めるのが日課になっていた。 「またまたぁ~、熱い視線なんか送っちゃって、星良、いい加減白状しなさいよ。あんたの片想いの相手は一体誰なの?」 そう… この気持ちは秘密。 親友の玲子や亜美にも言っていない。 だって、冷やかされたら嫌だから。 こうして、そっと先生を見ているだけで、私は幸せなの。
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