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夢の中の約束
賢志。
(俺の名前……誰か呼んでる)
賢志。
(知らない声? だけど、懐かしい)
私の声、届いてる?
(君は誰だ)
ソラだよ。
(ソラ?)
そうだよ。ソラ。あなたがくれた名前。
(俺が?)
覚えてないんだ。でも、きっとすぐに思い出すよ。
もうすぐだからね。やっと、またあなたに会いに行けるから。
(また? 俺と君は、会ったことがあるのか?)
会ったことがあるなんてものじゃない。
賢志と私は、ずっと一緒にいようって約束したんだから。
(俺と、君が……ごめん、やっぱり分かんねぇ)
良いよ、今は。とにかく、早くあなたに会いたい。
(君は一体―――)
そのために、“私の心を半分君に預けたんだから”
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