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「ん…ユリウスがここにいるなら…これは、夢じゃない?」
「もちろん、夢ではなく僕は本物ですよ。」
寝かせたリリアから言われたことにユリウスは微笑みながら返す。
「良かった…目覚めたらユリウスに抱きしめられてて、慌てて場所確認して、部屋だとわかったけど、夢かと信じられなくて…」
頬を赤らめながら恥ずかしげにリリアは口下手に言うと布団を引いて目元あたりまで隠すと
「だから、ユリウスの言葉を聞いて…安心した。」
「ふふ、どういたしまして。」
「…ずっと、看病してくれたの?」
「ずっとというか、ほんの数時間です。途中で寝てしまいましたし…」
苦笑い浮かべて答えるユリウスになぜあんなことになっていたのかその理由がわかったリリアは笑みを浮かべながら言った。
「ありがとう、ユリウス。私なんかを看病してくれて…」
「こぉら、自分を卑下してはいけませんよ。それに助けたのはミュールですからお礼は彼女に言ってくださいね?」
「あ…うん。」
「でも、まずは怪我を直すことが先決です。」
ユリウスはそう言うと机の上にあるベルをリンリンと鳴らす。
すると数秒後に失礼しますと一言告げられ部屋の扉が開けば片手に火の着いた燭台を持つコリンズが入室し主に一礼すると
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