第十一章 ソレデモ キミヲアイシテル

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ユリウスの問いかけにリリアは赤らめてた顔で戸惑いながら言った。 「ユリウス…」 「ん?」 「えっと、薬だと…ユリウスが、その、塗ってくれるの?」 「っ…あっ……」 リリアから言われたことにユリウスははっと気づかされ同じように頬を赤らめると 「そ、そうでしたね…僕じゃあ上手く濡れないかもしれませんし先に紅茶を「それなら…」」 ユリウスがそう言いながらポットに手を伸ばした瞬間にリリアは言った。 「それなら…お、お薬、塗ってくれますか?」 「っ!?」 リリアの以外な発言にユリウスはポンと頬の赤みが顔まで真っ赤に染まってしまった。 「…ダメ?」 「え、ええと…初めてなので痛くしてしまうかもしれませんよ?」 「私、ユリウスを信じてるから…お願い。」 そう言うとリリアは上体を起こしユリウスに背を向けるように身体を動かすと身体に巻いていた包帯を解き始める。 こちらの了解も待たず包帯を解いていく彼女を見て以前背中を見ていたとはいえユリウスは慌てて顔を逸らす。 「……ユリウス。」 「は、はい!」 「…お願い、します。」 その言葉にユリウスをゆっくり顔を前に向けた。
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