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「では、自分も…」
「お大事に、リリア様。」
そう言ってコリンズとペントも部屋を出た。
「ま、全く、母さんも言葉と場所を選んで欲しいものです。」
「……」
皆が出てしまい二人っきりになると先ほどエリュシア王妃から言われたことが頭に残っている為にユリウスは赤らめた頬を指先でかきながら言えばリリアがいるベッドの端に腰掛ける。
「…で、でも……」
「ん?」
もじもじと脚を小さく動かし恥ずかしげに俯きながらリリアは言った。
「久しぶりに、ユリウスと一緒に寝れて…嬉しかった。」
「…僕もですよ。」
リリアから気持ちを伝えられるとユリウスは自然と微笑みながら答えればそっと手を繋ぐ。
「ねぇユリウス…」
「はい。」
「ユリウスは今でも、私を愛してる?」
「はい、愛してますよ。」
突然の問いかけにユリウスはもちろんと軽く頷き微笑みを向けながら答える。
「じ、じゃあ、春にする、こ、婚儀をしても……」
次に言う言葉に緊張しリリアは何度か深呼吸してからユリウスに問いかけた。
「…か、変わらない心で、私なんかを、あ、あ愛してくれますか?」
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