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瑞姫「さっきの話なんですけど、てとちゃんや瀬梨ちゃんはみんな死に掛けた状態を救ってもらう過程で兄さんの魔力を受け取ったんですけど…………私だけ、その過程が異なるんです。」
義之「……それはつまり、死に掛けてなかった状態で魔力をもらったってことか⁉」
瑞姫「……もらったというより、兄さんの魔力自体が『私』なんです。」
渉「それは、氷と血がつながってるとかじゃないのか⁉」
瑞姫「…人は五大魔法の属性を均等に保つことで成立しているんですが……そのバランスが崩れたらどうなると思いますか⁉」
由夢「…えと、魔法使いじゃないんで😣」
さくら「……それは多分、体に影響が出るんじゃないかな⁉」
瑞姫「はい。バランスを保つためその魔力を放出することになるでしょう。兄さんはてとちゃんたちを助けるため、四種類の五大魔法を消費していましたから、バランスを保つために放出しなければならなかったんです。」
さくら「でも、魔力を放出しただけだよね⁉しかも、一種類の要素だけじゃ人間は生まれないはずじゃ……」
ななか「確かに、五つの種類が必要なのに、たった一つじゃ……」
瑞姫「兄さんの魔力は、ほかの魔法使いとかけ離れて大きい。なので一種類だけでも強大な力を持っています。……それに、私は『人間』というより、『強い想念を具現化した存在』なので…」
由夢「強い、想念ですか⁉」
さくら「なるほどね。その人に対する想念はいうなれば強力な『想う』力、その想念と放出された魔力が結びついて瑞姫ちゃんが生まれたんだね⁉」
瑞姫「はい……私は兄さんの過去の『瑞姫』を再現した存在ですけど、限りなくその『瑞姫』に近いですけど、違う存在なんです。」
義之「まあ、あんま理解できてないけど………氷にとっての『瑞姫』って存在はよっぽど大切な存在なんだな✨」
ななか「そうなるね………でも、そうなら氷くんはなんで避けてるんだろう………もしかして、恥ずかしいのかな💓」
瑞姫「………………」
てと「………死んだんですよ。」
ななか「……えっ⁉」
てと「兄さんの過去の『瑞姫』さんはすでに亡くなっています。………それも、その要因を作ったのは………兄さんらしいんです。」
…………
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